ハーレスケイド、探索(五)/朧月夜
いう意味であれば、その通りでしょう」
「目的? 目的という言葉の意味が分かりません……」オーマルが問い返す。
「目的を知らない? あなた様は、本当に人間なのですか?」ヨランが驚いて言った。
「わたしは人間です、ドワーフよ。しかし、何よりも真実を追求する者なのです」
「なるほどね」そう言いながら、ヨランは考えを巡らせる。「まあ、良いでしょう」
「それよりも早く先に進むのだ。俺たちの旅の目的を忘れたか!」アイソニアの騎士は叫んだ。
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