世界の真実(十一)/朧月夜
「それは、エインスベル様の命でございます」と、ヨランは言った。
「当たり前だ! 俺たちは、虹の魔法石を求めて、ここへ来たのだ!
それがエインスベルを救うと、この盗賊が言うからな!」と、アイソニアの騎士。
じりじりとした時間が流れていた。この世界、ハーレスケイドでは時は流れないのに……
ここにいる四人の間では、一瞬が一万年にもあたるような、
焼けつくような時間が経験されていたのである。
「おい、女。虹の魔法石はどこにある?」再び、アイソニアの騎士が口を開いた。
「汝には、我が女と見えるか。そうか。……虹の魔法石は、この地にある」
オーマル。いや、エランドルが言った。空中にま
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