世界の真実(十二)/朧月夜
ったのだ。
「それで? 我らはクーゲンドルという場所へ行けば良いのか?」
──アイソニアの騎士の早い立ち直り。それに対して、ヨランは「そこには千の龍がいるのですよ?」
「分かっている。その龍どもを、皆屠れば良いのであろう?」
「あなた様はなんとも豪胆な……」ヨランは苦笑した。彼は、
魔法素子というものが何であるかについても、もう少し訊いておきたかったのだ。
しかし、一行の旅は未だ半ばであるらしい。(その最後において、自分はまた彼と会えるのか?)
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