記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
 
第3ニューロン 「勝手にしやがれ」

 惚れてしまったものはどうしようもない。しかし、問題がある。
友達の女だ、って事である。これもどうしようもない。
どうにかなるもんじゃない。どうにかするもんでもない。
しかし、このまま悶々としていても仕方がない。
にっちもさっちも行かなくなって、ブルドッグ顔で詩を書いた。
正直に、お前の女に惚れてるって言った。
そしたら、どうだよ!笑って許してくれたよ!
「お前にはやらねぇ。でもいい女だろ?」
って。

 自分の中で、どうも時間感覚が麻痺していて、
これを言ったのが先だったか、電話番号などを聞いたのが先だったか定かでない。
もしも、
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