城と春/
道草次郎
春は
ねぼけた白さぎの壁
意識のとり零し
たおやめの
すっくと仄闇立つすがた
一夜(ひとよ)に二、三
酵母の乱れ
夜霧へおとなう
紋付(もんつき)の靈(れい)
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グループ"幻想の詩群"
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