指折り数えるクリノリン/るるりら
そういうことか
海も空も
まるいんだ
どれくらい走ったろう
眼前には海があり
道端には 菜の花と桜が続いている
ふと 同じところを何度も通っているような気が
して
道はエンドレス
海岸線の花々は
あたかも姫君のドレスの裾模様
夜のとばりが落ちると
月は まるかった
いきものたちが はしゃいでいる
月光は天界への一本の道
道なのか未知なのか満ちなのかによって
活きているものたちは 海上にあらわれた月の路に
さざめいている
これは 月の指差しだろうよ
私にも宛てられている月の指差し
わたしも 結ばれてようとし
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