挽歌/……とある蛙
まった過去の言葉
その中で、私は見つける
変わった女の子の優しさを
言葉の中のどこからか
私をじっと見ている
優しい女の子の眼差しを
そして、あっという間に大人になった眼差しに
それは…あるいは医者か患者か
誰が恐怖で君を殺そうとするのか
「助けて」という言葉を前にして
私には何もできない
もはや私には何もできない!
ひびの入った心を抱え
隠れている恐ろしい事実と言葉に
病院の看護婦 両親の姿
「いつ家へ帰れるの」という問いかけに
どう衣替えしたらよいか 滲む汗を拭いながら
それを忘れるように言うのだ
「もう少しだよ、治ったら一緒にコーヒーを飲もう」
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