Miz 7/深水遊脚
 
て、眠りそうな心地よさを感じ始めた頃、澄花さんに促されて一緒にシャワーを浴びて化粧をした。女同士だと化粧が落ち着いて出来ることは新鮮な発見だった。澄花さんはさすがに時間の管理が上手で、お仕事までに遅い昼食をとるのに丁度よい時間が残っていた。私たちはホテル街にある喫茶店で 一緒に食事をした。珈琲も美味しく食事も充実しているので人気があるそうだ。澄花さんはピラフと一口カツとサラダ。体力仕事なので食事はしっかりとるそうだ。私はミートドリアにしてみた。

「結局私たち、薫子には会えなかったね。」

澄花さんの言葉にハッとした。

「本当のあの子はもういない。でもあの子抜きで私の一生も、マミちゃ
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