笛吹き少年の行くえ(2)/Giton
を完了したと見なすことがあったことを窺わせる。」(注:栗原敦『宮沢賢治 透明な軌道の上から』,1992,新宿書房,pp.386-387.)
2 そうすると、晩年の文語詩群については、?「(了)」の段階、そして、?定稿用紙への清書段階(注:この「定稿用紙」は、1933年6月ころ弟・清六に頼んで、特別の用紙を印刷所に発注して造らせたもの。宮沢清六『兄のトランク』,1991,ちくま文庫,p.264.)という2段階の“完成”があることになります。(注:?「(了)」の段階の推敲が行なわれたのは、1932年2月頃〜10月頃の間のある時期と推定されます。本稿(7),注*4 参照。?定稿用紙への清書が行なわ
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