笛吹き少年の行くえ(2)/Giton
 
なわれたのは、1933年6月〜8月22日。栗原敦:a.a.O.;宮沢清六:a.a.O.)

  同様に、童話や口語詩についても、多くの作品を巻き込んだ何度かの“推敲・完成の波”があったと思われるのです。『春と修羅・第2集』については、「序詩」の書かれた時点での“完成テキスト”を復元する作業が、杉浦静氏によって試みられていますが、ほかの作品群については、“作品群をつらぬく推敲・完成の波”を辿りなおす仕事は、まだ手付かずの現状にあると思います。

「個々の作品単独に見る草稿推移以外の、層として扱うべき草稿推移の研究の必要性が改めて痛感される。」(注:栗原敦:op.cit.,p.468)


さて、以上、2回にわたって長い前置きを書いてしまいましたが、本題の「笛吹き少年」は、まだ登場していません。。。
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   グループ"宮沢賢治詩の分析と鑑賞"
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