現場のへその緒(5)/Giton
 
います。

この《四ツ森》を越えてスロープを昇って行くと、丘のてっぺんに、旧《小岩井小学校》が見えます(↑写真9、10;地点?)

現在保存されている建物は、戦後に建て替えられたものですが、形と配置は、賢治の当時の木造校舎と似ているようです。

「すきとほるものが一列わたくしのあとからくる
 ひかり かすれ またうたふやうに小さな胸を張り
 またほのぼのとかゞやいてわらふ
 みんなすあしのこどもらだ
   〔…〕
 たのしい太陽系の春だ
 みんなはしつたりうたつたり
 はねあがつたりするがいい」(パート四)

↑この「すあしのこどもら」は、決して作者の幻視や錯乱ではな
[次のページ]
   グループ"宮沢賢治詩の分析と鑑賞"
   Point(1)