ぼくと、君と、ぼくらのクラスは最強だから。 #2/創輝
ないよ。
君の肩が震えてた。
そっと顔を覗き込んだら、泣いてなかったけど、唇を噛み締めて苦しそうだった。
君の歯が食い込んだ下唇から、血が滴った。
「いじめてなんかいないよ。だって俺、えっと…。」
そこまで言って、ガキ大将が一瞬、開かれた国語の教科書を見た。
「そう、俺、あのこのこと、お、奥ゆかしくて…可愛いとおもうっていう感じのことをいいたくて。」
ずいぶん焦ってたんだろう、君のことをすきだって言う風なことを思い切りぶちまけてた
君は今度は耳まで赤くなった。もう一回顔を覗き込んだら、苦しそうではなくなっていてほっとした。だけど、ちょっとだけもやっとした。
お
[次のページ]
前 次 グループ"ぼくと、君と、ぼくらのクラスは最強だから。"
編 削 Point(0)