九月の雨/赤トンボ/壮佑
 
女子高生達はキャッキャ笑いながら
眼を回した私を指でつまんでは
しげしげと眺めて面白がっている
あ、シッポのあたりを撫でられると
あああ、とっても……気持ちいいな
こんなに気持ちがいいのなら
もうコーヒーなんかいらないや
そう思った瞬間ヒトに戻った
「ヘンな人がいるぅ!」
女子高生達は悲鳴を上げながら
店の外へ逃げて行った
なんなんだよ
コーヒーでも飲むか



文書グループ『コーヒーショップの物語』




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