【紫】ほかならぬむらさき オムニバス三編/るるりら
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*資料*うめぼしのうた <『尋常小学読本 巻五』[より>
二月三月花ざかり、うぐひす鳴いた春の日のたのしい時もゆめのうち。
五月六月実がなれば、枝からふるひおとされて、
きんじょの町へ持出され、何升何合はかり売。もとよりすっぱいこのからだ、
しほにつかってからくなり、しそにそまって赤くなり、
七月八月あついころ、三日三ばんの土用ぼし、思へばつらいことばかり、
それもよのため、人のため。しわはよってもわかい気で、
小さい君らのなかま入、うんどう会にもついて行く。
ましていくさのその時は、なくてはならぬこのわたし。
*参加団体*
novelistの「詩人サークル 群青」の二月の課題【紫】
http://book.geocities.jp/sosakukobo_gunjyo1/
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