蜃気楼の街 ひとりで歩いてるのは もちろん 君を忘れるための旅であり そして もちろん 忘れることなんてできるわけもない のに だいたい 忘れるための旅なんて 忘れることなんかできない と 宣言してるようなもので 蜃気楼なんてものを 探しているぐらいなのだから なにか君への思いを 大事に 大事に オブラートにでも包むつもり [次のページ] 前 次 グループ"コーヒー・アンソロジー" 編 削 Point(5)