嘔吐/はるな
 
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけて優越をかんじた。でもだんだんとよくわからなくなった。お金を使うのにも疲れてしまった。働くことにした。歯車であるべく真面目に働いた。やっぱり疲れた。眠れなくなった。通院した。朝も夜も怠くて何もしたくないのに何かしていないとすぐに気が狂った。お酒を飲むことにした。しだいに量が増えて手足が痺れるようになった。お酒をやめた。処方が増えた。それでも足りなくなった。どこにも出口がなかった。入り口さえなかった。綺
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