つくし/士狼(銀)
 


肺の痛みに顔を顰めて
眠れない静寂に酔いながら
カァテンの隙間から差し込む朝日に
祈りにも似た夢を見る

パンドラの筺に残されたのが希望なら
今、鍵を開けることにして
空になったのなら
奥底には涙を
その上に摘みたてのつくしと菜の花を敷き詰めて
楽園宛のシールを貼り付けて
書き上げたばかりの一筆箋と一緒に
虹色の銀河に
投げ込むから

いつか

もう一度、笑って
   グループ"complex≒indication"
   Point(14)