恐怖へのコラージュ/
草野春心
地が広がっている
午後、
日は
琥珀色に澄み、
貝殻のような気持ちで私は
時計をゆっくり分解してゆく
(電話が鳴る、
一度だけ、
明白に鳴る。)
「白い絵の具」
白い絵の具で
あなたの長い髪の
一本だけをノートに描いた
わたしが生きることはいつも
小さな震えのようなものだから
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