恐怖へのコラージュ/草野春心
 
地が広がっている
  午後、
  日は
  琥珀色に澄み、
  貝殻のような気持ちで私は
  時計をゆっくり分解してゆく

  (電話が鳴る、
   一度だけ、
   明白に鳴る。)



 「白い絵の具」

  白い絵の具で
  あなたの長い髪の
  一本だけをノートに描いた

  わたしが生きることはいつも
  小さな震えのようなものだから







   グループ"コラージュ×4!"
   Point(3)