雨樋/
草野春心
一日中、
こわれた雨樋をみていた
網戸にささって死んだ虫をみていた
あなたがこのよにいきているなら
わたしがしぬことはぜったいにない
わたしたちのなかで 言葉が
たくさんの叫びになっていくのをみていた
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グループ"春心恋歌"
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