存在と縁台/草野春心
 


 みずからというものの
 庭先に 縁台をひっぱりだしてきて
 そんなふうな具合に 眠ることができた
 一匹の猫が日なたの埃のなかをこちらに向かってくる
 あなたを愛することができた よく晴れていて
 生きることができた わたしは 何もかもを途中でなげだして



   グループ"春心恋歌"
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