枕木/
草野春心
生きている老人と
死んでいる老人のあいだに
いくつかの指がならんでいる
老若男女あらゆる者から捥(も)がれてきた
それらはまるで枕木のようなのだが
どちらからどちらへ向かう線路か
わからない 皆目わからない
生きている方の老人にさえ
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グループ"短詩集"
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