【批評祭参加作品】空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集/石川敬大
 
 編者は泉鏡花文学賞受賞者で、童話や詩も書くマルチ作家の寮美千子さん。そして掲載されている詩の作者は当然ながら実名を避けて、標題にある通り少年刑務所の〈受刑者〉となっています。

 なぜ、この詩集が編まれることになったのか、簡潔に説明しますと、

 奈良少年刑務所の教育方針として、再犯者が多くなる服役中の受刑者たちに情操教育の一環の「社会性涵養プログラム」というカリキュラムが組まれました。その柱となるものは三つ、「SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)」という挨拶の仕方を実践的に学ぶもの、「絵画」による色彩の表現、そして寮さんが担当された「童話と詩」による言語表現の情操の「耕し」で、各
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   グループ"第5回批評祭参加作品"
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