【批評祭参加作品】自分の「批評」について/番田
批評とは、一体何なのか。批評される側の立場で考えても面白いものだ。面白くはないのはその散文の内容自体なのかもしれない。完成度の低い文を読まされていても面白くないと思うのは、この目に感じずとも明らかだ。そう思わないのなら、もっと楽しいと思えるような流れを展開したいのだけれど。人は皆、そう思えているような気になる。ベテランは自分の中の思いを過去に遡りつつ、語り始めるのかもしれない。それはとても意味不明なことである。真の書き手の姿が欲しい。
現代社会は、そういった真撃な内容に欠けた思いを生み出す構造に満ちている。創造的ではないのだともいえるかもしれない。私たち自身の姿なのである。退廃的な感情を
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