日本昔話/……とある蛙
 
箸に陰部(ほと)を貫かれ
哀れそのまま亡くなった
倭迹迹日百襲姫尊命※
(やまとととひももそひめのみこと)

三輪山大物主神の妻
大和の護神は
出雲の神
大国主の和魂(にぎたま)で

よなよな
夜しか来ない その夫
その正体を知りたくて
櫛箱(くしばこ)開ければ小さな蛇(じゃ!)
姫は ぎゃっ!と 驚き
突然 しゃがみ込む

その時、
箸に陰部(ほと)を貫かれ
哀れそのまま亡くなった

なぜか 陵墓が箸墓古墳
異様に大きな
前方後円
ホンに卑弥呼の墓などと
いろいろ囁かれ
が、 しかし 
炭の科学で昔が分かる

卑弥呼に次第に近づいた。
それとも壹與(とよ)の墓なのか
命名起源の怪しさ暗さ滑稽さ
少し哀れな姫の話
この話に何があるのか

不思議な不思議な昔話

※七代孝霊天皇の娘
 八代孝元天皇の姉にして
 三輪山大物主神の妻
   グループ"記紀"
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