酒の呑みたい宵/
……とある蛙
酒の呑みたい宵は
白木のカウンターの前に座り
白いぐい飲みに熱燗を注ぎ
肴のへしこを小皿からつまんで
口に入れて噛み締めて
ゆっくり熱燗を口に含んで
昨日のことなど思い出しながら
グビリと喉へ流し込む
酒の呑みたい宵は
一人カウンターで銚子を傾け
白いぐい飲みに熱燗注ぎ
肴の塩辛を奥歯で噛み締め
ゆっくり酒を口に含む
こない明日の夢を見て
それでも同じ毎日を
過ごしてそのまま夢の中
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