生活のこと/はるな
晴れているから、影も濃い。
くっきりとまるく落ちる提灯の影を踏みながら弾んでいくわたしのむすめ。
引越して転園さきがきまるまで、わたしも仕事を休むことにしたので、さながらこれは春休み。自転車に乗ったこどもたちがわあっと通りすぎていく。犬を連れた人々が集まって話し込んでいる。屋台にのれんがかけられ、鉄板に火が入ると良いにおいがしてくる、ベビーカステラ、たこ焼き、トッポギ、宝石すくい。
染井吉野がきょう、満開です。
あたらしい部屋は陽当たりがわるくてちょっとつまらない。お風呂にテレビがついてたり、扉ががっちりしてるのも、つまらない。つまらないけど現実的で、生活には向いているのかもしれな
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