男の子のこと/はるな
 

いろいろな男の子をみてきた。みなすばらしかった。もちろんなかには反りが合わない子もいたけれど。たぶんわたしはもともと生まれつき、男の子がとても好きなのだ。
男の子を、欲しいなと思うとき、心はざわめいている。勇ましい気持ちのときもあるし、なぜだかわからないけれど悲観的になりすぎたりする。臓器はなにひとつ言うことを聞いてくれないし、お酒やご飯もいつもと違う味になったりする。

ただしい恋の場合−といったらいいのかどうか、わからないけれど−は、でもたいてい、かなしい気持ちにはならない。まるでそれを願って戦場へ行く兵士のような気持ちで、日々が活力に満ちる。彼の言葉のひとつひとつを思い出し、思い出
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