むすめのこと/はるな
まだ何も知らない頃から詩を書いていた。日記と詩と。いまでもときどき読み返す。あちこちから出てくるからだ。何も知らなかったけど、本当のことが書いてある。知っているよりも多くのことが書いてある。これはわたしのことだ、と思う。当たり前なのかもしれないけど。
1日に、2リットルのお湯をのみ、掃除機をかけて、床をふく。その日のぶんのサプリと薬を豆皿(かわいい九谷焼、陶器市で買った)にだして、むすめの飲むお茶をつくる(むすめは麦茶しかのまないので)。いろんなニュースを処理する。メールをチェックして(ほとんど捨てる)、郵便受けをチェックして(ほとんど捨てる)、むすめが持ち帰ってくるテスト用紙(見たら捨
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