【批評祭参加作品】つめたくひかる、3?江國香織の表記/ことこ
いかの匂い』解説)
これまで、江國香織の「つめたい」という言葉を巡って、詩においては精神的な隔たりのある場面で、『すいかの匂い』においては精神的に不安定な場面で用いられていることを述べてきた。この、ここぞ、という場面で用いられる「つめたい」という言葉は、やはり江國香織にとって大切にしたい言葉であり、だからこそ私にも、つめたくひかる、言葉として、心に留まったのだと思う。
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