【批評祭参加作品】権威と小波/atsuchan69
 
 そもそも我国において権威ある詩壇というものが存在するのだろうか? ひどく気になる。

 きわめて発行部数の少ない「詩」の商業誌も複数あるようだが、そのどれをとっても「権威ある詩壇」というのには程遠い、と思うのは果たして私だけだろうか?

 詩、そのものに無知な私があえて語るのも全くもって幼稚だと思うが、国体を維持/あるいは破壊するための権力装置としての各ジャンル・・・・。その片隅に「詩壇」も当然ある筈で、既得権益を温存したい社会的集団にとって個々の名もなき詩人(カオス)を無視するという権力者の傀儡である秩序/「詩壇」。

 ――いや、そんなものが果たして存在するのだろうか?

 
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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