【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
いったことを考えなければいけないのだろうけれど、一条さんっていう人の作品を言葉の配列に注視してみてみても正直あっちょんぶりけよね、といったことを考えながらあたしは鈴子に追いつくと振り向くように指示された。下のほうで小さくなったyumicaが真っ黒な何かに覆われていた。

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スポーツの「ボーリング」を、地盤調査の「ボーリング」へと意味を滑られせていくことで、窓際族の「川島」君を巡る「肩たたき」と、その社内の戦々恐々とした感じを、ミニマリズムの濃いシルエットを、その鍔の広いシルクハットでかざしながら。優良中小企業の、実に安定した職場環境の実態を、巧みなコノテ
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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