【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
たしたちはずいぶんと長いあいだ犬だったため、女の子の指示に逆らうことは考えられず、彼が、死んでしまったジョンのように前脚を高く突っ撥ねて、腰を激しく振りながら、あたしに覆いかぶさってくると、鈴子は彼にズボンを履かせ、彼は左のポケットから三本目の前脚を取り出しそれを真ん中にして回転しながら、後ろに積み重ねられていく手掛かりに焦点を合わせ始めた。
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yumicaちゃんを殺してしまうほど、可愛いとおもっている、主人公が、yumicaちゃんの読んでいるものが分からない。
でも、それに近づきたいと一生懸命に努力する。だけど、どこまで行っても、yumicaちゃん
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