【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
ョックやわー、しっこもれそうやわー(一条「ラオ君」全文)
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順調に上昇していた別の女子は二人組みでいい感じにおばはんになると、わっかの煙からお腹の肉や背中の肉をはみ出しながら順調に噂話をはじめたようだ。
すべての「尊(みこと)ちゃん」にルビは振られて、ルビは失敗して括弧に括られているのであるが、「(みこと)」は括弧の中で窒息もせずに生き続けているので、会話の中で名前だけが脈動している、それゆえ死んだ「ラオ君」もまた噂話の中だけでは生かされ続けているようで、固有名詞はEzraっていう人が言ったみたいに「0」みたいになってる(?)
やけ
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