【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
るってことは、そんな風に自分の立ち居地を「だれもしらない」って気付いちゃうようなゆさぶりみたいなもんに似ていて、だから「兜」で何かを守った気にしたいし、「汚物にまみれても鈴木を見てると胸がクソになるくらいときめいて」、内も外もくそまみれになったって構わないって気持にさせられちゃう。

 「妻/義兄」、「あたい/鈴木」、「わたし/RJ45」ってペアを組んで、七夕から「織姫/彦星」みたいなペアも想像して、結ばれてるけど結ばれない、結ばれてないけど結ばれてる、そんな関係を想像して、それってどんな関係だろうと考えてパソコンのコネクタとかそれをつかった「大きな小窓」とかインターネットであたしたち送信して
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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