【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 

ようだ



スペースシャトルが打ち上げられる時間になるとみんなが空を見上げていた、
ななじななふん、だけども、うちゅうがどこにあるのかだれもしらない、



あたいは鈴木のことがすごく好きだよ、汚物にまみれても鈴木を見てると胸が
クソになるくらいときめいて鈴木がなしじゃ到底やっていけないって本気で思
えてくるんだ、そんで鈴木に会えない日は「鈴木がなし」ってパソコンで入力
して画面に浮かび上がる鈴木をずっと見ているんだ、そうやってるとまるで鈴
木がそこにいるみたいで鈴木に話しかけたくなって、




娘が連れてきた男はとんでもなかった、妻は台所でキッチンをし
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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