【批評祭参加作品】<椎野いろは>さんの『つなぎ』と『低気圧』を読んで/Kashin
 
一連目も相当格好いい出だしでしたが、最終連も相当格好いいです。イイ所もダメな所も全部ひっくるめて自分なのに、自分の部分ABCDが別々に判断され、何かの基準によって決めつけられそうになる、固定化されていく部分が硬直化する!、ああ!俺の体から生気が失われ、石みたいに!乾燥し、ひび割れが!ああ!体が圧力でバラバラに砕け散る!!、でも、そんな「ぼく」を、「言葉が」「つなぎとめて」くれてるんですよ!と考えると、この主人公にとって「言葉」は、矛盾した人間性の接着剤、葛藤する余地、水が水蒸気になって大気になって雲になって雨粒になって降って水溜まりになってそこに詩になれなかったぼくなんかが転がっちゃったりして、夕
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  グループ"第4回批評祭参加作品"
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