批評祭参加作品■犬の登場する詩/木葉 揺
感情のままのように見えて、作品として形となっている
のだと思いました。
最後「茶いろのやせっぽち」で終わるところも、それを感じます。
でも単純に、だからお菓子を抱かせたんだな、
もうそれでいいじゃない!という気持ちにもなります。
吉原幸子本人が「幼年連禱・NOTE」の中で、納めた詩について
「作品としての不完全さの意識が、長い間、私に詩集をまとめる勇気
をもたせなかった」と書いています。
確かにその後の詩集の方が情の流れや風景やイメージが比較的、複雑
で奥深いと感じました。
どうなんでしょうね。何が良い詩なのか、感動させる詩なのか。
私は「仔犬の墓」に揺
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