批評祭参加作品■現代詩の記号論1/葉leaf
と考えられる。
C2.詩が我々に現示するところの真実は、人間の生の全体性のうちでとらえられる有機的で複合的なものであり、分析によってはその全的なあり方をとらえることができない。分析は、分析による真実の断面を示すのみであって、真実の全体を示すことはできない。
最後に、RCL3を仮定する。「詩が体現している有機的な美」が「生命」に対応し、それは価値的重要性を持つがゆえに生命的である、と仮定する。すると、詩学屍体解剖説による批判は次のようなものだと考えられる。
C3.詩を分析する際、我々は特に美を感じているわけではなく、機械的に分析する。これでは詩の本質をとらえられない。また、美
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