批評祭参加作品■ダイアリーポエム調の散文/mizu K
 
と、「失礼します」と“お茶くみさん”が入ってきて話の腰を折られる。「ちっ」と
思いながら“お茶くみ”さんを見るとこれまた超美人で、この会社の採用基準は顔か(!
と思う。まあそんなもんだろう。
 商談は「はっはっはー」の笑い声にうやむやにされ、ほとんど進展せずまた後日、とい
うことになる。こりゃ上司にいやみ言われんだろな、と思ってへこむ。1Fの受付嬢の前も
どんよりとして通る。強面の警備員に見送られてビルの外に出ると冬なのに意外に日ざし
が強い。あー温暖化とかいうけどよう、でも風は冷たいんだよう、と悪態つきながら、ま
あ気分転換が必要だ、とパチンコ、はさすがにアレなのでタリリリーという
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   グループ"第3回批評祭参加作品"
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