批評祭参加作品■僕たちの罪は、どうすれば癒されるのだろう/2TO
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そらをささえる無
数のあおじろい手首が、そこかしこで松明を
かかげ、星ぼしを繋ぐあわい糸が夜空にうか
びあがる。
このようにして「襞」(としての身体)は「松明」によって、そのシルエットを闇に浮かび上がらせる。あるいは「そうしつによって、完成させられた」「奇形児たち」(第二連、第三連)という姿として。「そうしつ」としてその歪な輪郭を現す「奇形児」という「BAROQUE」もまた、この詩の「かいがら」という「襞」の一部分であるのだ(それを導くのもまた「潜水艦のサーチライトみたい」(第二連)な光であることを確認すべきである。
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