批評祭参加作品■狐のかわごろも/石川和広
ど、ルポルタージュ風に何かを定着している気がします。
なんだろう。「きたないものでぬれている しっかり汚れている」って叙情で歌っている形で、相当リアルなのかなと。新聞の質感から漂うどうしようもない感じ、読み捨てられるためにある虚ろさでしょうか。
中原中也の有名なフレーズに「汚れつちまつた悲しみに」って、ありますね。あれと東スポの汚れは遠いのか近いのか。なんでしょうね。「つ」という撥音が二回出てくると変ですね。例えば…
汚れつちまつた悲しみは
たとえば狐の革裘(かわごろも)
革裘?調べました。何で狐なのかな。妙に気になります。こういう諺があるようです。
引用します
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