【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
は、黒黒といかにも古めかしい大柄な器材が積み込まれていました。ハミル
は腰を窄めて席に着きます。さっそく買ってきたみたらし団子(3本入り)とアメ
リカン・コーラ2缶、TVガイドを膝の上に広げて、「まいっちゃったよ、
「え、なに?」ムスカは気のない返事をします。これは、この時刻のムスカの口
癖。やむなくハミルは括弧を、綴じました。

どこかで区切って話をしたいしたいと思いながら、やっぱりここまで区切れない。この絶え間ないつながりはいったいどこから来るんだろう。「市道といいましたが」を読みながら、果たしてこのいいましたがは本当にリアルタイムにいいましたがなのか、企
[次のページ]
   グループ"フレージストのための音楽"
   Point(5)