【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
、企画され計画されたいいましたがなのかを考え、わたしはどうしても前者を思うのです。オクリさんは書きながら考えていたのではないだろうか?わたしはそう信じたいのです。なぜか。なぜならわたしは読みながら、書き手(むしろ話し手)と同じ時間経過を味わっていると強く感じるから。たぶんみなさんもそうでしょう?計画されないままに、主語は文のなかでころころと変わっていく、わたしは連想のままに昔古文を習っていたとき、「ば、」のあとで主語がどんどん変わっていくのが面白かったのを思い出すのですが、あの流れるような主語の変わりこそわたしたちを同じく流すのだけれど、大切なのはそれが消すことのできない毛筆で、(そう毛筆で、)流
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