市道といいましたが民家に横附けされていたので、ドアは擦れないようにそっと開かれまし た。飛び出した音はすこし胸に響くものでしたが、それは耳が敏感になっているせ いなのだとハミルには分かっていました。 「聞いてくれよ、今行ったコンビニさ、レジの前に和菓子の棚、ないんだぜ」狭い 車内には、 [次のページ] 前 次 グループ"フレージストのための音楽" 編 削 Point(5)