【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
かなさばかり感じて。本当の話をすると、オクリさんのあの頃の詩をぼくはいまだによく分からない。だけれども、それが外延されたその他もろもろ諸空気を背負って大きな何かだという予感は感じる。でもそれは予であって実ではない。だからずっと感じることから逃げていた。閑話休題。
ガッチャ。)

市道といいましたが民家に横附けされていたので、ドアは擦れないようにそっと開かれまし
た。飛び出した音はすこし胸に響くものでしたが、それは耳が敏感になっているせ
いなのだとハミルには分かっていました。
「聞いてくれよ、今行ったコンビニさ、レジの前に和菓子の棚、ないんだぜ」狭い
車内には、
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   グループ"フレージストのための音楽"
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