【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
言えば。そのことにいつもわたしは驚愕する。でもその話はもっとあとで。
この書き出しから、わたしははっとする。引用しようとして(法律用語では転載というのだろうけれど、今後すべての引用は転載と読み替えてください)、どこで区切ればいいのかわからないぐらいずっと、歌だ。
喘ぐように女は唄います。ギターの音は重層したかと思えば、散らばって徘徊す
るようでもありました。
この二文だけでもうお腹いっぱいなぐらいゆらめいて歌なのに、ここで区切ってはせっかくの歌が台無しなぐらい、掛かってまだ続いていく。
徘徊するようでもありました。)
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