不如意な恐ろしさ(アスパラガスさん讃2)/渡邉建志
紙をかぶせるの
怖いからなの
こわいなら持ち合わせがないからとか言う余裕あるの
あるいは「といって」は「Aではない。だからといってBではない」の代替としてのといってなのか、
そんなわけない、けど、そうでありえるのが、アスパラガスさんの、多義的なところ。
・断定しない
・否定しない
そして
・かっこつけない
メタに行こうとしない、なぜなら、そのままで、わけがわからない
「朝はいつもおそろしく
とかげはいつもおそろしく」
なぜ朝がおそろしいのかもわからない次に、とかげを紙で隠した理由が現れる。
「軽やかに 声もあげずに
あちらを向いて
生き返る」
死んでたのか。
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