アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
、まず泣いてしまうのがいたいけで萌えですが、これは一人で長いケーブルを踏んだりして泣いているのか、全員のうちの誰かに苛められているのか分かりません。分からないところをほおっておいて先に進んでいく置いてきぼり感がたまりません。次の聯。
プラカードを首から下げる紐で 一瞬で壁にペンキを塗る
あれは狐つき
やり方がわかりません(笑)。分からないからいろいろ読者は考えてしまうでしょう。そのへんの余地の残し方がうまいです。あんまりナンセンスだと読者はあきれるけれど、微妙にナンセンスなんであって、なんとか塗ろうと思えば塗れそう、その危ういバランス
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