アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
 
文を先に読んで、よく意味が分からなくて、訳文を見て、なんだかものすごく感動したのでした。完璧です。
「さあ 金色帽子を被るんだ」、ですよ、きんいろぼうしってのがすばらしいし、さあっていう呼びかけのさわやかさったらない。
「それであのこがなびくなら」、ですよ。あのこですよ。いい響き。なびくならですよ。moveがなびくですよ。名訳。
「みごとに高く跳べるなら」、ですよ。みごとって言葉がこんなにぴたっと来る例がありますか。しかも「なら」、で韻ふみですよ。
「きっとあのこは叫ぶだろ」って、だろですよ。だろうじゃないですよ。だろ、と短くすることによって次のセリフへと加速しますよ。さあセリフだ、

[次のページ]
   グループ"フレージストのための音楽"
   Point(7)