ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
可愛らしい口ぶりがかわいらしい(後に彼は75調を捨てることになる)。ポムポムポムと読む少年の声が聞えてきてならない。可愛らしい内容であるが既に不安の影が最終行に隠れている。とても素朴な形として。
■砂のひととき http://www.rondz.com/poem/poet/4/pslg3387.html 部分
ああ 今日はこんなに
波もない海 しずかだ
この詩も75調のリズムに乗った、揺れるような(揺れるという現象はレント作品において重要な要素だと考える)雰囲気、くちぶり。引用部の「こんなに/波もない海 しずかだ
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