とどかない光/小林レント讃5/渡邉建志
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揺(yu)、1999年12月11日の投稿。これまでのおさな/かっこいい歌と、まっすぐに鮮やかなイメージ喚起の総決算(この作品以降はイメージ喚起はもっと屈折し、歌も複雑化していくという、あたらしいステージになる気がしている)。世界の断片ではなく、この詩自体が宇宙であり、詩人の言葉自体が宇宙が語っている言葉のようだ。この、レント氏の言葉自体が宇宙の言葉になっているように感じるという現象は、彼のすばらしい作品を読んでいるときよく起こる現象のような気がする。この詩ではとくに、静から動へかけての宇宙の鳴動の大きさが、宇宙的な言葉の選択で語られている。そして、いまさらのようだけど、これは15歳の作品
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